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産まれていい時期(正期産、37週以降)になると、だんだん子宮収縮が始まります。始めは動いたら張る程度ですが、それから動かなくても夜になると張る、張るだけではなく痛みを伴うと変化していきます。その過程で「おしるし」も始まることが多いです。
原因:「おしるし」は医学的には「産徴」といいます。子宮口が開き始める時に起こります。子宮口が開き始めると卵膜という膜が少しずつ剝がれていき、その際に小さな血管が破れて出血します。ですから「おしるし」は子宮口が開き始めたサインであり、異常ではありません。
症状:少量の出血です。一番多いのが帯下に混じる程度のピンク色~茶色の出血です。生理の多い時の(月経2日目)ような出血の時は異常な可能性があり、かかりつけ受診をお勧めします。出血が多い場合には
「おしるし」はほとんどの場合は子宮が開いてくる過程のため、「もうすぐ赤ちゃんに会える」「もうすぐ陣痛がきそう」なサインだと思って、37週以降の経腟分娩の方は喜んでいいことだと思います。ただし、帝王切開予定の方であれば予定を早める必要があるサインにもなりますし、量が多いと異常なこともあります。
初めての分娩の方は「おしるし」が1週間くらい続いてから陣痛が始まることもあるし、逆に経産婦さんは「おしるし」もなく陣痛が始まり数時間で出産される方もいます。個人差が非常にありますが、
ということを覚えておいて、何かあれば出産する施設に時間を問わず朝でも夜でも連絡することをお勧めします。
院長 橋本