「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。 日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。
また高度な不妊検査や治療が必要と判断された場合、専門施設(提携病院についてを参照ください)への紹介も行っております。
不妊の原因は、男性側と女性側の割合は、ほぼ半々だと言われています。従って女性だけの問題ではなく、男性パートナーの協力も不可欠です。当クリニックでは、お一人でのご相談はもちろん、パートナー同伴によるご相談も承っています。
極端な月経不順の方は、月経のような出血があっても排卵を伴わないことがあります。排卵がなければ妊娠は起こりません。
排卵が起こらない原因としては、
これらの場合は原因となる疾患の治療や、排卵を起こす治療を検討します。
☆排卵しているかどうかは、基礎体温を記録するとわかると言われていますが、毎日起床時にトイレに行く前に体温測定が必要になるなど面倒なことも多いです。排卵周辺で経腟エコーを見ることによって排卵を推測することが可能です。
卵管とは精子が卵子に向かい、受精した卵(胚)が再び子宮に戻るための道です。
その卵管が炎症などによって詰まっているまたは卵管周辺が癒着して排卵した卵を卵管内に上手く取り込めないと、妊娠は起こりません。
子宮筋腫や子宮の先天的な形態異常などにより、子宮内膜の血流が悪い、子宮内に過去の手術や炎症による癒着などがあると、子宮内に到達した胚がくっ付いて育つことを妨げ、妊娠に至りません。
精子の数が少ない、全く無い、または精子の運動性などの性状が悪いと、妊娠しにくくなります。
過去の炎症(精巣上体炎)などにより精管が詰まっている場合などがあります。
勃起障害(ED)、腟内射精障害など、セックスで射精できないものをいいます。
超音波検査や基礎体温表で排卵日を予測し、排卵日前後に夫婦生活を持つことによって妊娠を目指す治療法です。多くの場合は弱い排卵誘発作用をもつ薬剤を併用しながら行います。不妊治療と言うと、人工授精や体外受精などの高度な方法を思い浮かべがちですが、実はこの「タイミング法」こそが、最も多く行われているのです。タイミング法は、不妊検査で目立った原因が無い場合に行われます。
半年~1年くらいです。ご希望により2~3ヶ月であったり、1年半であったりします。ただし、不妊期間、年齢、性交回数、他院での治療経過、夫婦のご希望により、期間には差が生じてきます。
子宮内に精液を細いビニールチューブで直接入れる方法です。精液は事前にマスターベーションで採取していただきます。多くはご自宅で取ってもらい、奥様に持参して人工授精を行います。当院での費用は3,000円です。
特殊な設備と高度な技術を要するもので費用も1回40~50万円を要します。当院では行っておらず、希望または必要であると判断した場合は、信頼できる施設へ紹介をしております。